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本質8

2013/08/01 01:46
誰かが持ってきたお酒を貰い、早めのピッチで流し込む

ゲストたちは首謀者Tと談笑している
テレビをみたり、差し入れをつまんだり
誰と話すでもなくそれをベッドの上から眺めていた


頭はシラフのまま唐突に事は始まった


一番最初に来た男が私に触れる

「綺麗な肌をしてる」
と褒めてくれた

下着に黒を選んだのは正解だったかも

Tが彼に奉仕するように促す
初対面の男のものを咥えるって
やっぱり嬉しいものじゃない

それでも言われるがままに
そんなに下手じゃないはずだ

他の人はテレビを見ながらも
ちらりとこちらを見ているような気がする



最初の男はとにかく褒めてくれるから
それはそれでよかった

こっそり私に耳打ちする

「集中できないから、早く終わるよ」

やっぱりそれはそうなんだろうなあと
妙に納得をした


最初の男は別にテクニックに長けているわけでもなく
ありきたりの愛撫とキスと挿入それだけだった


頭はいたって冷静なまま


異様なはずのこの状況に
私はまだ余裕をもって全体を俯瞰していた




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