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月と太陽8

2014/02/23 02:53
最初に私が車を置いた道の駅まで戻ってきた
すぐ近くにあるホテルに車を入れる

彼は以前言ってた彼の愛器を持ってきていた
それも一緒に持って部屋に入る

もう時間は2時間と少ししか残っていなかった

直前に彼の携帯に入った連絡で
夕方までに戻らなくてはならないことになったからだ


次はいつ逢えるかわからないのに
残された時間はあまりに少なかった

何を話すこともなく、性急に服を脱ぎ捨てる

また奉仕から始まる

彼が「舐めてやろう」というから
身体を反対に向ける

し合うのは好きじゃない
自分の快楽に集中できないから

それでも濡れていく
でも感じてるとは言えない
浅い快楽

明らかに早く終わらせようとしてるのがわかって
哀しくなる

それでも
繋がれることはやっぱり嬉しくて
受け入れて彼の背中に手を回す

伏せていた目を上げると
そこには
彼の強い視線があった

至近距離で見下ろされている


ああ
この目だ


初めてのときからそうだった
この目に縛られたのだ

見つめることが苦手な私だった
それでも
今日は見返した
視線を重ねあわせる

主とか従とか
支配とか
SMとかどうでもいい

お互いに求めてる
それだけでいいと思った

次第に快楽が強まってくる

もうすぐと思った頃に
彼が先に逝った

私の中で膨れ上がったものが
弾けることなく
しぼんでいった