化身 ～真の愛の姿～

週末の長電話
犯されて何度も逝かされて
満たされた心で
二人でのんびり話していた

同じテレビを見ながら
食事しながら
延々と話してた


それが
ふとしたきっかけで
また私の中の澱があふれ出した



自分でも嫌になる
どうして抑えられないのか
彼を責めても仕方ないのに
彼が決めない限り

それでも感情を溢れさせた私は
再度決意を告げた


彼を打ちのめすには充分すぎるほどだった


翌日彼がとても落ち込んでるのがよくわかるくらいに


何度も何度も右の薬指を噛む
私も彼も


痛々しい彼の姿を思って
もう言うのは辞めようと思った
彼が傷つくのを見てると
自分が苦しくなるから



彼は自分と戦っている
彼女の手を離そうと
でも離せなくて


でも離すと言った


安心しない甘えない
努力するという彼



もう…辞めよう
自分が辞めればいい
彼を責めるのを


何度もそう思ってた
でも止められなかったけど



今こそ
自分が変わるんだと
そう思えてきた

受け入れるといいながら
受け入れていなかった
彼のすべてを

そう思ったら
気持ちがすとんと凪いだ気がした



一時の決意にならないよう
抑えるのではなく
納得してそうしているのだから
今度こそ大丈夫



今こそ
受け入れる
彼のすべてを

愛しているから
私が心に決めた人を
信じる

私からはじめよう
これが最後の言葉