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午前6時

2010/06/18 16:35
目が覚めたとき
まだ6時にもなっていなかった

前の晩に
責め抜かれて
憔悴して全裸のまま
落ちるように眠っていた

辺りは既に明るい



3回目の朝
今回はこれが最後の朝

彼も目覚めていたけど
言葉はない

迫り来る別れのときを思うと
言葉が出なくなる
いつものこと




目が合うと
彼は覆いかぶさってきた

目を開いてキスをする
目を閉じると「見て」と言われる

至近距離で彼の目を見ると
それだけで
何かが湧き上がってきて
膝をすり合せてしまう




限られた時間の中で
何度も何度も求め合った
長い間を埋めるように
これから先の長い間も
耐えていられるように

欲しいと思う気持ちそのままに
からだが疲れ果てても
それでもと
何度も何度も



そして
最後の朝も
同じだった



求める気持ちは
果てることはなく
彼の指先が
私のもっとも感じる乳首を弄りだすと
あっという間に
からだは潤っていく

「犯すよ」
彼の声が響く

荒淫の果てに熱を持ったように疼くなかを
彼の指がかき回す

弄られる快楽と
目で犯される快楽と
心を支配されている快楽と

全てがないまぜになって
あっという間に
登りつめてしまう

すぐに彼が入ってきた
何の抵抗もなく
鍵穴は鍵を受け入れ
すべてが開く



お互いに
何度も名前を呼び
何度も愛の言葉を囁く

求める気持ちは
枯れることを知らない



明るい室内で
そこだけが闇の中のようだった