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本質6

2013/07/11 02:13
そしてその日が来た

夕方の約束の時間まで
旧友たちと時間を過ごしていた

それぞれ自分の子供を連れて
子供に振り回されながら
ランチしてデパートを巡った

自分の話しはあまりしなかった
離婚したことを少しだけ話して
あとは聞き役に徹していた

とてつもない違和感を感じる
もうこの輪には入れないのだと強く感じながら
笑顔を作っていた


彼に迎えに来てもらって
海辺のホテルに向かった

その道中彼はこんなことを言った

「複数に向いてないかもしれない」

昨夜の私はとてもおとなしく
こんな異様な行為には向いていないと言う


そんなことはないよ
知らないだけ


私はそう言った


そう、知らないだけ
私がどんなに淫乱で
どんなに欲しているか


言わないのだから当たり前なのだけど


いつからだろう
まるで男を漁るように
逢っては捨て逢っては捨てられ
そんなことを繰り返してきたのは


結婚もすぐに立ち行かなくなり
私は外に求めた

縛りもなくなった今
それまで以上に
今まで溜まりに溜まったどす黒い欲望が
だらだらと流れ続けているのだ


それを止める気もないまま
これからの時間に身を投じようとしていた

本質5

2013/06/20 17:38
真夜中になってからやっと彼に連絡をした
彼はまた迎えに来てくれて
二人でホテルに向かった

さっきまでとは違って、やっぱり緊張する

これから間違いなく彼に抱かれるのだ

でもいやな感じはない
そんな程度で身体を繋ぐ

そうしたい自分
そうされたい自分がいる

部屋に入るとすぐにキスをされた

大柄で粗野なイメージだったのに
キスはとても優しかった
彼の大きな手が身体を撫でる

触れられれば感じる私の身体
感情がどうであっても

でも彼は私に好意を持っている
逢ってもそれは変わらなかったようで
求められているという感覚が
私には心地よかった

しばらく身体を触れられ続けていて
身を任せていると
彼がかばんから何かを取りだした

黒い小さな電マ

それを見た瞬間身体が震えた

そんな道具を用意してるなんて思いもしなかったけど
普段自慰でも過去にもらった電マを使っている私からすれば
強い刺激が与えられるということは
望んでいることであった

小さくてもそれは強力で
すぐに身体が大きく震えて
快楽のとりこになる

ここは普通のシティホテルだから
声があふれて止まらないのを
必死にこらえる
それでも電マの刺激には敵わない

達しても達しても止まらない
あふれるものが愛液だけでなく
潮もとめどなくあふれた

そんな私を見下ろす目
愉しんでるようだった

挿入されてもさらに電マの刺激は続く

彼をきつく締めあげながら
逝き続けた

快楽だけに囚われる
そういう瞬間が私は好きだ
それを求め続けているのだ

でも叶わないことが多いのは
みんな結局は自分の快楽に溺れて
私をないがしろにする

だから嫌い
だから捨てる

今度こそはそうならないようにと
いつも思いながら彷徨っている

本質4

2013/06/13 01:48
決行の前日
私はその地へ向かった

移動している間も考える
何を、ということもなく

不安ではない
前後左右上下ともに
何も見えないような世界を歩いて行く

そんな感覚だった

見慣れた駅に着いて、ロータリーへ向かうと
彼、が待っていた


「はじめまして」と言いながら車に乗り込む


その日初めて逢う
はじめましてと言いながら
その日初めてセックスをする


今までこれを何度繰り返してきただろうか


違和感はあるけれど
結局はそうなる


そんなことをちらりと思いながらも
初めて逢うのに私に話しかける彼の言葉に
抵抗感がないのは
やっぱり聞き慣れた訛りの言葉だから
こっちも自然と同じ訛りになる
とても話しやすい

私にとって懐かしいおやつまで用意してくれていた
小さな気遣いが嬉しかった

私をホテルまで連れてってくれて
その後の目的地まで私を送り届けてくれた
とりあえずいったん彼と別れ
目的が終了したら連絡することを告げた

本質3

2013/05/27 00:41
それから

毎日のようにチャットで話続けた


過去のこと
今のこと
嗜好のこと

実は私が以前住んでいた街に住んでいることがわかって
とても驚いた
その場所も少し話しただけでわかるくらいに

そして過去のこと
子供の頃いじめを受けていて
それを克服したこと
親との関係

私も自分のことを話した
病気のことや過去のこと
今の自分の状況や
打ち込んでることのこと

話しはよどみなく
その当日が来るまでかなりの時間を
費やした

そして彼がどうして複数をするのかということも聞いた
女を他の男に抱かせて
最後に自分が抱く
そして
やっぱり貴方がいいと言わせたい

そう言った

要するに認められたいのだと私にはわかる
それはM側の想いと何ら変わりがないと
私は思うのだ

だから彼のその想いは理解できた


毎夜話を続けていくうちに彼は
私に対する何らかの感情が芽生えてきたと言った

それは話半分に思ってた

これからすることをのことを思えば当然だからだ


でもそれでも私を受け入れるのだとすれば?

自分の女を自慢するためのことだとすれば?


それを受け入れられる自分がいることは
わかっていた

私はそんな方法ででもいいから
認められたいのだから

本質2

2013/05/24 18:20
挨拶から始まる
語り口はとても丁寧だった

合わせて自分も同じような口調で
複数をしたいことと、取れる時間を伝えた

話しはあっという間に決まった
滞在時間を出来る限り伸ばして
平日の夜に、ということになった

あまりにあっけなく決まってしまったことに
多少の不安はあったけど
それよりも好奇心のほうが大きくて

相手がどういうひとかも
ほとんど考えていなかった

ただただ
欲望を叶えたい
それだけの想いだったけれど

相手の話し方、話す内容には
あまり危ない雰囲気は感じられないと思った

それは自分の中の判断でしかないけれど
随分昔からチャットをやって、出会ってきたから
自分の中の直感のようなものを
信じていたのだ

それは他人から見たら
とてもばかばかしくて
とても危険なことなんだろう

そういうものをすべてふっ飛ばしてしまうようなところが
私には昔からあった

危ないところへ自ら突っ込んでいくようなところが